Interview
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since1987
連綿と続く
幹事長の立場
Entry.08
吉岡 大志
Taishi Yoshioka
覇者早稲田へ
結局、日本選手権は逃してしまう。しかし、前任の幹事長である西村さんが就活を終え力を取り戻していくことが分かった。現役から誰も日本選手権に出られないということがなくなりそうで胸を撫で下ろした。
インカレの舞台が残っている。
今度はインカレで団体入賞をしたい。早稲田が輝いている姿を見たいと思うようになった。3人のメンバーを揃えることが重要な団体戦。
チームには、四年生の西村さんがいる。
そして、今年はジュニア時代からトライアスロンをしていた石関・玉崎コンビが早稲田に入学した。この3人が実力を発揮すれば6位までの団体入賞も夢じゃない。
自分は、チームで四番手の選手だったから、もしも誰かがミスをした時に穴埋めをできるよう全力で準備をしようと思った。
関東選手権のようにバイクで追いかける展開は変わらない。今度は篠崎さんはいないけれど、バイクに力のある選手が固まって前を追いかけた。第三集団まで追いつくと、石関・玉崎コンビがいた。その前の集団には西村さんがいる。いける。と直感した。
バイクを終えて一斉に走り出す。
窮屈なトランジッションエリアを抜けた。
結局、四番手でレースを終えるが気持ちは晴れやかだった。やりたいことをやったというより、やるべきことをやったという感じ。
他大学の選手もいるチームの中で、早稲田の結果を求めることに窮屈さを感じることもあった。
だけど、結果発表の時に西村さん、玉崎、石関が5位に入賞するとノースウエスト全員で喜ぶことができた。結果を求めず楽しくやりたいと言う人もいたけれど、やっぱり仲間が結果を出すことは嬉しいんだ。
そう思うと心が晴れ渡る気がした。
その日のインカレは、紺碧の空が広がっていた。
まだ、覇者早稲田と歌い上げるには程遠い。だけど、こうやって表彰台に立つ先輩たちの姿を見続けることでノースウエストは成り立ってきたのだと思う。憧れた場所に身近な人がいる。それが本気で頑張れるきっかけになると思う。それがsince1987とチームロゴに刻まれている意味だ。
今年は、一年生で力のある選手が加入してくれた。それはラッキーであるかもしれないが、またこうやって身近な選手が表彰台に立ってくれる。一度途絶えてしまうと、また浮上するのは難しいと思う。
来年は西村さんがいなくなって団体に3人が揃わない。今度は自分が3人目になるのか、新たに加入した弟の大河が力をつけていくのか、競い合ってチームを強くしていきたい。
いつか紺碧の空の下で、覇者早稲田と高らかに歌い上げる日が来るように。