Interview

未完のアルケミスト

-トライアスリート

佐藤 錬-【前編】

Entry.07

佐藤 錬

Ren Satoh

Q.学生生活を振り返って、トライアスロンの成績の変化とそれに伴う心境の変化について教えてください。

一年生の時は、インカレ(日本学生トライアスロン選手権:9月初旬に行われる学生最高峰のレース)に行ったら辞めますと言っていました。
インカレに行けたら満足なので辞めますと言って入部したのを覚えています。一年生の時にスプリング(学生連合主催大会、5月に開催される)に初めて出させてもらって、その時ももちろんシンスプリントを怪我していました。関カレ(関東学生トライアスロン選手権:インカレの予選大会)前にレースがあるから出てみないかと言われたレースで出場しました。結構いいところまで行って、トライアスロン面白いなと思って、そこから本腰を入れて練習をするようになりました。
まずはインカレに行きたい。というのが、一つの目標となり、関カレで突破できた時は目標が達成できて嬉しかったです。


一所懸命という言葉がふさわしい経験。トライアスロンをやるかという目の前の選択肢にしっかりと迷い、決めてからはインカレに出るという目標をしっかりと達成する。大きな夢が溢れていたのではなくて、目の前のことを懸命に続けいることでその先の道が明るくなっているように思えた。

Q.入部当初のインカレに行けたら辞めますというところまで来たのですね?

そうですね。でも、もちろんインカレに出て辞めるなんてことは全然なくて、インカレ決まった時にはもっともっと上に行きたいと思いました。タイミングが良かったのは一年生の時に、大学の先輩の阿部さんが日本選手権出場を決めたことです。自分の近くに偉大な先輩がいると身近で感じ、こんな人になりたいなと思うようになりました。憧れの選手は阿部さんで、今でもずっと阿部さんです。

※阿部有希選手、佐藤選手の二学年先輩にあたり卒業後は福島に練習拠点を移し競技を続けている。