Interview
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- 佐藤 錬【1】
未完のアルケミスト
-トライアスリート
佐藤 錬-【前編】
Entry.07
佐藤 錬
Ren Satoh
東京オリンピックという夢の舞台。そこから放たれる輝きは観る人を惹きつけて離さない。その先に続く道に目をくれず、その舞台にばかり光があてられる。
佐藤錬はその先の未来も見据えていた。パリで戦いたいと思いを語った佐藤錬選手へのインタビュー
Q.トライアスロンを始めるきっかけを教えてください
きっかけと呼べるきっかけはそもそもあまりなくて、神奈川大学にトライアスロンをやろうと思って入ったわけでもありません。高校の指定校推薦枠に神奈川大学がたまたまありました。
高校三年間は競泳をやっていたので、夏のシーズンが終わってから進路を考えるようになりました。神奈川大学の指定校推薦枠は、その時はただ一つの選択肢という感じでした。
大学に行って何をやるかと考えた時には、もう競泳をやるっていう選択肢はありませんでした。ずっとやってきてやり切ったというのもありますし、ある程度自分の限界っていうのが見えた部分もあって競泳はやりたくなかったです。
たまたま、神奈川大学の課外活動ページを見た時にトライアスロン部がありましたがこれだとはなりませんでした。
Q.進路決定と同様に選択肢の一つでしかなかったのですね?
そうですね。やってみようという候補に入りました。水泳を生かしたいというのもあるので、トライアスロン部に入るとか、サークルで水泳を続けるとか、あとは神奈川大学はライフセービングが強いのでそれをやろうかなと考えたりしていました。
トライアスロンやろうかなと思った時に、地元のプールに泳ぎに行きました。そこにオカシンっていう学年は一つ上なんですけど、小学校の時に一緒に泳いでた人がたまたまいました。四、五年ぶりの再会だったので何をしてるかと話していたら、明治大学でトライアスロンをしているというので、マジか、ってなって色々話を聞きました。それでもそこでやりたいことを決めたというわけではなくて、トライアスロンをやることは選択肢の一部として考えていました。結局、トライアスロンに挑戦してみようかなと思うと自分で練習を始めました。
陸上部のない中学の頃に、大会に助っ人で出場するこなど走ることは好きでした。
それで毎日10キロハードしていたら入学前からシンスプリントになってしまいました。
バイクはそんなに嫌いじゃなくて、近くのスポーツジムでエアロバイク漕いだりとかしてましたね。
トライアスロンをやるきっかけは
たまたま神奈川大学に入ったのと、たまたまトライアスロンが見つかったのと、たまたまオカシンに出会ったのと、それぐらいの理由だと思います。
偶然の出会いが重なって始めたトライアスロン。佐藤選手は日本のトップで戦うまでに、どのような変化を経ていったのだろうか。