Interview

諦めない。
発展途上
トライアスリート

Entry.03

肥後 巧

Takumi Higo

勝ったことがない

ステップアップしていく中で、三年生になると停滞を感じた。国体予選やインカレでのDNFが続き悔し涙を流した。戦えるはずのステージで戦えないことに悔しさが溢れてくる。
そういえば、
これまでを振り返ってもトライアスロンで勝ったことは一度もない。勝てるイメージもなかった。

だけど、諦めない。

もしも、自分が遅いだけなら悔しいとは思わない。自分が泳げなかった、漕げなかった、走れなかったで完結しないのがトライアスロンだった。周りを見ると相手がライバルがいる。
彼らが戦っている姿を見ると諦めることなんてできなかった。
トライアスロンが、ライバルが自分を変えようとしてくれている。

どうして彼らと同じ舞台にいないのか、
どうして自分はできないのか、
どうして、どうして


そして、諦めない。


まだ一度も優勝したことがない。
自分にとって必要なものは、
実力の前に勝つという実感。
競泳時代から競り合うことに
弱かった自分がいる。

勝つ。
今は、その気持ちを手に入れたい。


今できることは、なんだろう。
自分にできることは、なんだろう。

肥後巧は諦めない。
これから勝ち取る何かを求めて。