Race&Report
- >
- race&report
- 2018カーフマンチャンピオンシップ:男子
2018カーフマンチャンピオンシップ:男子
- DATE
- 2018.02.25
- VENUE
- 木曾三川公園
- COURSE
- 1stラン5㎞:バイク30㎞:2ndラン5㎞
エリート男子
寒空の中、熱い戦いを繰り広げる選手の熱気が会場中を覆う
勝利のカタチが優勝以外にいくつかあることが選手の熱気を上げる
・チャンピオンシップという最終戦の優勝
・シリーズチャンピオンというタイトルの獲得
・学生日本一という称号への挑戦
・学生団体日本一を決める学校内上位3名の争い
・世界選手権の出場権をかけて
そして、昨日の自分を超えるための戦い
どれも選手たちにとっては重要な戦いとなる
選手が呼ばれる
№1:安松青葉 現日本王者にしてチャンピオンシップ勝利、シリーズ王者、学生王者、学生団体制覇がかかる
№2:田中文也 悲願のシリーズ王者に向けて、チャンピオンシップ勝利に向けて
№3:栗原正明 世界選手権出場の為、チャンピオンシップ初制覇も
№4:旭洋太 今シーズン盛り上げた一人として、早稲田に団体優勝をもたらすためにも
№5:深浦祐哉 皇帝の復権、チャンピオンシップ10連覇、今シーズン初の勝利へ
№6:北條巧 学生選手権連覇に向け、団体優勝に向け
そんな思いが入り乱れる
1stラン 5km(1km×5周)
スタートが切られた!
そろったスタートだが
安松選手、北條選手の日体大2名のスタートが良い
北條選手を先頭にコースに出ていく大集団
【2周目】
北條選手が先頭!
本多選手、倉橋選手、佐山選手、金辻選手などが前方だが約50人の集団で早くも縦長になる
12番目くらいに田中選手をはじめ浦山選手、堀田選手、深浦選手、安松選手、旭選手、吉岡選手、佐藤光選手、川村選手、栗原選手なども前方に位置取る
【3周目】
佐山選手先頭
田中選手、北條選手、安松選手と実力者が早くも後ろにつけて走りやすい状況に身を置く
すぐ後ろに、深浦選手をはじめ栗原選手や期待の高い学生選手なども付いていく形となる
【4周目】
栗原選手先頭
安松選手、田中選手が確りとマーク
佐山選手、川村選手、深浦選手、北條選手、原選手、浦山選手、旭選手、吉岡選手など早くも有力どころが集団で固まる
堀田選手、佐藤光選手なども続く
わずかの差を必死に追いかける谷本選手、本多選手、橋本裕太選手、御園生選手など7名
久山選手や榎原選手、有島選手、野田頭選手などの実力者が少し遅れる展開となる
ここからはさらに遅れ始まる選手も多い
【5周目】
4周目中盤でのペースアップで残れたのは5名となり!
安松選手先頭!
田中選手、深浦選手、北條選手、栗原選手の5名となる
約10m後方で浦山選手、原選手、吉岡選手、旭選手、佐山選手、西村選手、川村選手などがが第二集団を作る
そしてまさかここで南関東で大活躍の佐藤光選手が遅れ、さらに離された谷本選手、堀田選手が追走する
さらに遅れて8名の集団、さらに遅れて大人数の集団と駆け引きや経験、実力の差などで集団が変わる
トランジに向かう先頭集団の動きは?
変わらず5名:安松選手、北條選手、深浦選手、田中選手、栗原選手
Bike 30km(5㎞×6周)
【トランジ】
トランジに入ってきた順は安松選手、北條選手、深浦選手、田中選手、栗原選手
安松選手がトランジを最初に抜けバイクへ
続く北條選手、田中選手、深浦選手、栗原選手とトランジット進入順でバイクのスタートとなる
10秒強の遅れで
佐山選手、原選手、吉岡選手、旭選手、川村選手、西村選手などが来る
佐藤光選手なども通過する中
堀田選手がおかしい・・・トラブルか??
リアタイヤがパンクしている!!
その間に橋本裕太選手、春木選手、本多選手、御園生選手、佐藤当選手などが過ぎていく
さらにほとんどの選手が過ぎていく中
ホイールを交換しレースに復帰するもほぼビリからのスタートとなる
【2周目】
先頭は変わらず5名
差を広げることが出来るか?
勝負をこの5名でやるという意識が全員にあるような走りを見せる
広いコース、集団がある程度多いほうが有利になるが統率が取れない集団ならない方が良い
追いかける第二集団は7名:浦山選手、原選手、吉岡選手、旭選手、佐山選手、西村選手、川村選手
少し縦長になり統率が取れていない感じに見える
第三集団は13名
第四集団は9名
数名ばらついて
大きな集団が16名の中に1人だけバイクがうまい選手『吉村 彰記』選手
誰よりもスムーズに安全に楽にコーナーを抜けていく。
この集団の選手が気が付いているといいのだが・・・やはりコーナーなどのうまい下手で置いてかれる選手も目立つ
さらに数名の集団が続き後はばらける
そして後方に堀田選手が追いかけるが
バーテープも何かの拍子か?はがれている
悔しい表情がうかがえるがこれも勝負の世界
【3周目】
先頭集団は変わらず5名
第二集団は川村選手が遅れ始める
後方集団も動きがみられる
【4周目】
先頭集団は変わらず駆け引きの中で5名が協力し合って第二集団との差を広げるが
第二集団は第三集団などの追い上げもあり20名近くの大集団となった
こうなるとバイク力の高い選手が協力し合うので先頭との差が縮まり始める
川村選手が遅れていく
後方にも動きがあるが完全には追えない状況となる
5周目
先頭集団は栗原選手が少し苦しそうだが5名のままレースは進む
第二集団も第三集団も大きくなり先頭集団を追いかける
ラップされる選手も出しながらも
最後方集団は堀田選手が気を吐く
【最終周回】
栗原選手が先頭で5名変わらず
第二集団は浦山選手を先頭に15名
第三集団以降も大集団で追う!!
トランジに向かう先頭集団
最終周回を終えてトランジに入ってきたのは!?
2ndラン 5km(2.5㎞×2周)
安松選手、北條選手、栗原選手、田中選手、深浦選手の順で降車し
トランジに進入
ラン(2.5㎞×2周)を最初にスタートさせたのは
安松選手
栗原選手、田中選手、北條選手、深浦選手と続く
約40秒遅れで第二集団も飯田選手が先頭でランに入る
今シーズン活躍の旭選手、佐藤選手、吉岡選手の早稲田の3名もここに!!
東北大学も佐山選手、山本選手、淺野選手の3名がいる!!
安松選手、北條選手と第二集団にいる飯田選手か橋本選手の日体大!!
大学団体も熱い戦いになる
さらに第二集団から1分遅れで第三集団も吉野選手先頭でランに入る!!
見友選手が足をつったか少し遅れる
1周目終盤、安松選手が先頭で戻ってくる、5m差に北條選手、深浦選手が続き、10m後方に栗原選手と田中選手
【最終周回】
安松選手が先頭!!
深浦選手、北條選手が続く
10m遅れで栗原選手、田中選手が続く
前を譲らないという気持ちを前面に出す安松選手
ペースを上げてじわりじわりと追いかける深浦選手、北條選手
それを追う田中選手と少しづつ遅れる栗原選手
最終周回の折り返しで
安松選手、深浦選手、北條選手が並ぶ
仕掛けたのは北條選手、それに反応したのが安松選手、深浦選手
北條選手をパスし
安松選手が引き離す!!
深浦選手も続くが安松選手のスピードが勝る
深浦選手を引き離し
・チャンピオンシップの優勝を!!
・学生日本一を!!
・シリーズ王者を!!
決める!!
『安松 青葉』選手の充実度と気迫は素晴らしいの一言
決して諦めない、常に前に行く姿勢など強くなる選手の要素をすべて兼ね揃える
デュアスロンシーズンは今日で終わるが
まとめてみると
日本選手権、学生日本一、シリーズ王者の三冠
ステージでは近畿ステージ、南関東、チャンピオンシップの3勝を挙げ王者に最強にふさわしい活躍
準優勝は
『深浦 祐哉』選手
皇帝の名に恥じないレースをした。怪我も体調もつながらなかったかもしれないシーズンだが、それでも皇帝は言う
『まだ満足していない、悔しい気持ちがある、その悔しい気持ちを来シーズンにつなげる。見ていてほしいと』
勝つことを望まれるが勝っても負けても選手として最高の男がここにいる。来年はより強くなって戻ってくる
3位は『北條 巧』選手
学生日本一の連覇はならずだが、トライアスロンの最後で走れなければけてないという事を誰よりもよく知る選手。
後輩である安松選手とともにトライアスロンシーズンを盛り上げて行く選手だという事を改めて感じるレースだった
4位は『田中 文也』選手
あと一歩、まさにそんなシーズンだった。悔しさは残るかもしれないが、少しづつ積み上げてきた実力がある
もう少し手を伸ばした先には必ず栄光があると信じている。
5位は『栗原 正明』選手
敗因は実力ではないと思ってほしい。悔しさや勝利への欲望に対する差だと思う。
悔しさを積み上げて勝利に向かう姿が誰よりも強ければまた勝てると信じている。
明日やろうはバカ野郎だ!
団体争いは
日本体育大学(安松選手、北條選手、橋本選手)に輝く
準優勝・早稲田大学(吉岡選手、旭選手、佐藤光選手)
3位・東北大学(佐山選手、石橋選手、山本選手)
引退レースと言っている選手が多いのであえて書かせてください
・競技は辞めたら負けです。
・悔しいという気持ちがありませんか?
・満足してませんよね?
大学での数年間だったかもしれませんがトライアスロン、デュアスロン最高だったのではないでしょうか?
チャンピオンシップも皆さんが参加したから最高のレースになりました。
辞めるとか言わないで、来シーズンからは社会人としての出場を楽しみにしています。そしてレースに出る楽しみを見つけましょう!!
よろしくお願いします。
最後にゴール後に悔しさを爆発させていた堀田選手へ
目標をパンクで失ったかもしれないけど、諦めず最後方から選手を回収しながら追いかけている姿、素晴らしかったです。
毎回ベストなレースができるわけではないけど見ていた明治大学のみんなにも伝わったのではないでしょうか?
トライアスロンシーズンに入りますが活躍を期待しています。
出場選手の皆様へ
素晴らしい戦いをありがとうございます。