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- 関東トライアスロン選手権男子レポート
関東トライアスロン選手権男子レポート
- DATE
- 2017.06.04
- VENUE
- 渡良瀬遊水地(日本)
- COURSE
- Swim 1.5km >> Bike 40km >> Run 10km
日本選手権を関東から狙う予選会
6位までが日本選手権出場を確定
※JTUポイントでロールダウンあり
何十回とみてきた渡良瀬遊水地で行われるトライアスロン大会史上初の強風に気温上昇も加わり
感覚とスタミナなど自己判断が狂う1番やばい事になりそうな予感すら
北條選手、肥後選手、山下選手、古山選手、黒澤選手、飯泉選手などスイム速い組みに誰が付いていくのか?
Swim 1.5km
女子同様・・・池なのに波がたつ
そして、たつ波が全部ドロ・・・温度も上昇しレースの結果が全く予想できない
みんな真っすぐ進めないほどの波に流されながらのレースとなる
そんな過酷条件のなか突き抜けた先頭が1人!!
メンバーから見ても混戦と思われた中、肥後選手が1周目楽々先頭に立つ
続くのは最強流通経済大学が誇る杉原選手、古山選手、岩本選手、日体大の北條選手・・・・
そして 山下選手!?
驚きを隠せなかった・・・
リハビリ(去年事故 → 脳を開ける手術をしてレース許可も数日前に出たばかり)あけで
初レースなのにやり過ぎだよとまで思えるレースを展開
正直スタートラインに立ってくれただけで・・・それだけで嬉しかったのに
しかし暴風によりスイム力の差が、出始めてみるみるタイム差が広がる
スイムでそれなりに早いはずの選手達が片っ端から苦しめられている様は信じたく無い状況となる
スイム遅れ組はバイクでどこまで行けるかが鍵だが・・・女子でみたバイク力が無いとどうにもならない展開を想像すると
松丸選手、篠崎選手等の列車にのる(ドラフティングで引っ張ってもらう)しかない気がするが
それすらも実際は厳しい状況になるのではという事が脳裏をよぎる
そのままスイムは肥後選手がトップで上がりバイクに向かう
Bike 40km
先頭肥後選手
スイム2番手の杉原、古山、岩本、北条、山下、飯泉と合流して7名で展開!!
このメンバーになると間違いなくバイク力が抜けている杉原選手が主導権を握る展開となり
立ち上がりで加速し揺さぶり、一枚も二枚もバイク力が上という事を見せつける
しかしながら最終周回まで杉原選手の揺さぶりに耐えなんとか中切れもせずと思った矢先
岩本選手が落車DNF
後続は暴風の影響もあり周回遅れ=DNFが多発
80名登録で40名完走という過酷すぎるレース展開!!
先頭は第二集団に2分の差をつけてランをスタートさせる
Run 10km
関東選手権のランコースは起伏に富み、出場選手を苦しめることでも有名で
30分代前半で走れる選手が → 30分台後半や40分以上かかるようなコース
そして起伏に足をやられる選手も多い
ランでは杉原選手、北條選手、古山選手が山下選手、肥後選手、飯泉選手を放す!
そこに第二集団以降から追い上げる
米谷選手、五十川選手、佐藤健太郎選手、草間選手などが走れている
さらに後方集団からとびぬけた速さを発揮した伊藤選手が猛追をする
しかしながらトップはすべてにおいて格上ともいえるような展開を見せた
杉原選手が優勝!!(全てにおいて展開を作り戦いを挑む完璧な勝利)
準優勝は北條選手
3位は古山選手、4位はランで追い上げた米谷選手、5位肥後選手(ゴール後涙)、6位山下選手(ゴール後嗚咽)
苦しんだ去年の借りを返せた5位、肥後選手(ゴール後涙)
復帰戦6位、山下選手(ゴール後嗚咽) 二人のゴール後の声にならない声が耳に残ったレースでした
今回は本当に過酷なレースで
・普段ならついていけるスイムも波で苦しみ、
・バイクも強風でテクニックと実力の差が最大限に出て
・起伏に富んだコースでラン力が試されと
総合力が何よりも見えたレースとなりました。
杉原選手優勝おめでとうございます。そしてお台場を決めた選手おめでとうございます。出場選手皆様お疲れ様です。