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- ムコーダマガジン#5
No.5
大学トライアスロンチームの大勢 体育会とサークルの共存
【 大学トライアスロンチームの大勢
体育会とサークルの共存 】
大学生からトライアスロンを始める人にまず第一に知って欲しいと思うことがあります。
特に、競技として頑張りたい。という気持ちが少しでもある人には、ぜひ、知ってもらいたいです。
それは、大学のチームには、部活であろうがサークルであろうが、
多種多様なモチベーションを持った選手が混在しているということです。
ここで、僕は、その良し悪しを述べたいわけではありません。それにより何が起こるのかを事前に考えて欲しいと思うのです。
「トライアスロンをやりたい」と口にした時に、いくつもの意味があるのですが、大きく二分してみましょう。
Aタイプ:
トライアスロン「競技」として、日本選手権、学生選手権などのレースに標準を合わせる。
Bタイプ:
トライアスロンを「楽しむ」ことを最大の目的とする。必ずしも競技性を重視するとは限らない。完走を目指すだけでもよい。
このA.B.の二つのタイプの選手ですが、野球、サッカー、テニスなどと置き換えてみると分かりやすいかもしれません。
Aは体育会系、Bはサークル。やっていることは全く違います。そして自然と共通意識をもったメンバーが集まっているのです。
しかし、トライアスロンにおいては、一つの大学に体育会系の部活とサークルが併存することはまずありません。
一つのチームとしてまとまっています。
共通意識は、目標や取り組み方ではなくトライアスロンそのものになってしまうのです。
このことは事前に理解しておくべきでしょう。
入部した時に、モチベーションの差を感じると思います。
Bタイプの人は、その差をあまり気にすることはないかもしれません。
しかし、Aタイプの人は、本気の人だけでいいのに、と思うこともあります。
はっきりと言って、そこに疑問を感じてチームの意識を変えることは簡単ではありません。
Bタイプの人も、信じるものがありそれを貫きたいと考えているからです。
体育会系の部活の人がサークルの練習に乗り込んで、「もっと真剣にやろうぜ」なんて言っても、ぽかんとしてしまいますよね。
そこにギャップを感じてしまうとしたら、大学のトライアスロン部の大半のあり方を誤解していると見直してもいいかもしれません。
この共存は、決して悪いことだけではありません。
初めは、競技としてガツガツやるつもりのなかった人も、初めて見た全国大会に憧れて、向き合い方を変える人もいます。
こういう人ほど、熱量が多く結果を出している場面も少なくはありません。
チームには、色んな人がいます。
国内トライアスロン競技レベルの向上という観点では、対応すべきことだとも思いますが、ひとまず、右も左も知らない人がそこを憂う必要はありません。
そこにいる先輩方が自分よりもトライアスロンの知識があることは間違いないのですから、頼るべきところは頼っていきましょう。
しかし、全知全能というわけでもなく、
その教わる人によって、あなたの手に届く世界も変わってしまうことに注意はするべきでしょう。
ムコーダ